100万円借りたらいくら返すか? 灰色金利の実際 (5/29UP)
グレーゾーン(灰色)金利を具体例で考えてみよう
誰でもサラ金の金利が高いことはご存じでしょうが、実際にどれくらいの返済を強いられるのでしょうか。
まず、グレーゾーン金利の上限である年率29.2%でシミュレートしてみましょう。100万円を年利29.2%で借りたら、1年後に一括して元本100万円に29万2000円の利息を付けて返す、これはすぐに分かるでしょう。
では、分割返済だとどうなるか? 例題を作って検討してみます。
平成13年1月25日に100万を年利29.2%で借入れて、毎月3万円づつ返していったら、いつ返済が終わるでしょうか?
最初の返済は平成13年2月25日。
1月25日から2月24日までの31日間の利息は2万4800円、3万円を返済しても元金に充てられるのは5200円。充当後は99万4800円の元金が残ります。
2回目の返済は平成13年3月25日。
2月25日から3月24日までの28日間の利息は2万2283円、3万円を返済しても残元金99万4800円に充てられるのは7717円。充当後は98万7083円の元金が残ります。
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以下同様にして、元金がゼロになるのは約6年後、70回目の返済の平成18年11月25日。それまでの支払総額は207万7270円になります。
倍返しですね。
さて、上の例を利息制限法の年率15%で引き直してみると、44回で総額131万1165円を返済して終わることになります。29.2%と15%では、支払額に77万6105円の差が出てくるのです。
これが「過払い」の具体例です。
ついでに、毎月の返済額を2万円としたらどうなるか?
100万を年利29.2%で借入、毎月2万円返済とすると、70回(140万)返したとき、残元金は100万円のまま、さらに未精算利息が30万4000円付きます。つまり、毎月2万円の返済では、利息すら返せず、元金は減らないで利息ばかりが増え続けて、永遠に終わらないことになります。
金利のトリックは恐ろしいですね。
(注)以上の利息額は計算ソフトによって多少の違いが出てきますので、断定的な数字ではありません。またリボ払いでは貸し借りのパターンは千差万別なので、この記事は説明用の事例とご理解下さい。
文責 菊池雅都 (http://jikohasan.org/)